子猫ちゃん
※卒業後。伊作を拷問する雑渡さん。爪・乳首・尿道責め、失禁注意。
どこから来たの?何しに来たの?と私は優しく聞いたのだけれど伊作君は泣きじゃくるばかりで答えられない。鼻水を啜りあげながらぐずぐずと泣く彼は身体のあちこちが痛いのだ。裸の身体を大きく万歳する形で天井から引き上げ立たされている。桜色の可愛い爪に針の痕が入って赤く腫れあがっている。鈍い銀色の切っ先が肉を刺す時、伊作君の喉から零れた悲鳴は私の心を捩じ切りそうに傷めたが他の誰にもこんなことは任せられなかった。
問いかけに答える余地を私は十分に与えた。
どこから来たのと私は聞いたのに伊作君は痛い、痛いよぉと鼻声で口にするので私は彼の頬を打たなければならなかった。
少年だった彼と別れて数年。私の元へおいでよと再三言ったのに伊作君はどこか私の知らないところで知らない城の忍びになった。彼が曲者として捕らえられたのがもう昨晩のことで、私は伊作君に質問を投げかけている。
その度に強固に分からないと言って泣きじゃくる伊作君はどうにも手に負えなかった。
「分からないってことはないだろう。何処から来たの。」
「きゃああッ」
爪にはもう刺せないから薄桃に色づいてつんと尖っている乳首に横向きに針を通した。こんなものはもう可愛いぐらいの手遊びで、足指の骨を砕き潰されて鞭打たれて吊るされている彼が今更口を開くには笑ってしまうほど温い。単に自分の興奮を煽るためにしていることなのだ。興奮や欲情に意識を委ねてしまえば最中は気が紛れた。痛い痛い、嫌ぁ、と上げる悲鳴がどれも女の悲鳴の様でいやらしいのが救いだった。
傷ついた身体を抱き寄せて萎えた性器を掴む。幾度か擦って反応を見たが案の定怯えて勃ち上がりはしなかった。尿道口を爪で抉り、息を詰めさせたところで先を丸めた針金を取りだした。緊張に息を飲み込んだ気配がある。あ、とか細く声が零れて私は薄く期待して伊作君に声をかけた。
「ん?なにかお話してくれるのかい。」
「……い、え」
首を振る伊作君の長い髪が柔らかに揺れて可愛らしい。指に挟んだ針金をぐっと入口から押し込むと伊作君の閉じかけて濁った眼が大きく見開いて身体が跳ねた。
「ひっ、ぎやああ…痛いっ、痛いいたい、いや…っ」
身体の内側から敏感な神経を嬲られて伊作君が泣く。額にふつふつ浮かぶ丸い汗が涙と一緒になって床に落ちて染みになった。深くに差し込んで小刻みに出し入れを繰り返すと綺麗な背筋が跳ねかえり折れた爪先が躍った。喘いだ口元に涎がしたる。
「ああッ、ア、あ、ひぃいっ」
ぎりぎりまで抜き出すと射精に似た感触が得られるのだろう、ひくひくと腰が震えていた。
再び針金を奥まで差し戻し、抜きかける。痙攣する伊作君の身体を後ろから私は犯した。性器の内を嬲りながら、直腸の壁に当に勃起している性器を埋めて貫く。内の粘膜を二カ所から弄られて伊作君はひいひいと呼吸と悲鳴を混ぜた。
「いた、い…いた…あッ、ああああっ」
奥深くで針金を捩じり動かすとびくびくと異様な位身体を跳ねさせた伊作君は顔じゅうから汗やら涙やら鼻水やら涎やら、出るもの全部を出してぐちゃぐちゃになりながら失禁した。温かい小便が勢いよく噴き出て足元に溜まる。ぐったりと仰け反った頭が後ろ抱きに抱きすくめる私の胸に凭れるようにしなだれかかった。
その耳元にそっと語りかけてみるが喘鳴する呼吸が返るばかりだ。
ねぇ、君、どこから来たの?何しに来たの?誰にそんな忠誠を誓ったの。
迷子に話しかけるような口ぶりだと私は彼の髪を梳きながら思った。
どうして私のところにこなかったの。
違った、これは私的な質問だ。伊作君は一瞬真顔になって私の目を見たと思ったが次の瞬間首を振って嫌、嫌と泣いた。嫌嫌、分かりませんとしか彼はもうしゃべらない。
君の名前は?ちゃんと言えたら今日はもう許してあげよう。
私は彼の白い頬の涙を拭い、口の端の涎を拭ってやったが拭いた傍から嘔吐いて泡になった唾液を噴き零した。分からない、分からない。
「昔、君に会ったばかりの頃、こんな風に君を閉じ込めて一日中身体を犯したり傷めつけたりすれば私は満たされるのではないかと考えていたことがあった。」
喉から手が出るほど彼が欲しかったのに、結局伊作君の肌に指一本触れずに離れたのはおそらく酷い喪失感に襲われてお終いだと想像がついていたからだ。
「思っていた通り、寂しいね」
混濁した眼の少年が途絶えかけた意識の半ばで、雑渡さん、と舌ったらずに呼んだのが私の胸を甚く打った。
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